生-夏講日記(その22)

「やりたいことが、他にあるんだね。貧乏が怖いからって、本当にやりたいことを棚上げして、生業を得ようというわけだ。」

「趣味で納得できるんなら、それでもいい。しかしいつまで、我慢できるかな?」

「私は不正直が嫌いだったし、人一倍不器用だったから、やりたいことしかやってこなかった。この国は、そんな奴でも人並みの暮らしができるくらいに裕福なんだよ。」

「私に比べれば遥かに器用で、数倍賢いきみが、私と同じ生きようをする必要はない。けれど、いつかこの人生が終わるとき、良い人生だったと思えるように生きたいものだ。」

「あなたのことだ。あなたが考えればよい。いろんなアドバイスをもらって、きみは幸せ者だよ。」

誰かに引いてもらったレールを歩いて行くことが、すさまじく嫌いな正直者に語る言葉です。レールを引かれて困っている人以上に、レールを嫌がられて困っている人、あまりに安易なレールを引こうとしている人、そして自力では歩めなかったにもかかわらず、次世代には必ずできるはずだと、何の根拠もなく盲信している人々に聞いてほしいです。

始点から終点まで、不幸がスパイラルするだけのレールも、たいへん残念ながら、存在しますから。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦