不定期冬講日記(その42)

延々と続けてまいりました冬期講習会も、本日最終日設定しております。

不屈非妥協、率先垂範…、今年もやりきったと申してよかろうと存じます。

頼もしく心強い受験生たちは、たった今、戦場にて闘っております。

後姿を送ってのち、小生は一抹の寂しさを感じるのです。

机にへばりついて勉強していた姿を、脳裏に刻みこんでいるからです。

旅立ちを祝福すべきは百も承知、さりながら…、小生、まだまだ俗物ですね、修行が足りません。

とは言うものの、悩み苦しむ受験生が目の前にいて、それ以上に悩み苦しむご家族が心配顔に沈み、なおかつ小生がほんの少しでもお役にたてるものならば、どれほどつらかろうと、寂しかろうと、いつまでもお役にたつ所存です。

まさに今日から一年先を見据えます。

いろんな意味で「我こそは…」と意気込む皆さん、一度お話にいらしてください。

歓迎いたします(^_^)。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦

不定期冬講日記(その41)

雨もあがって、温かな出撃日和です。

「奇跡の勝利」を、あまた生み出してきた者として一言。

何が何でも通りたいと、最後の一秒まで闘ったものが勝ちます。

「奇跡の勝利」のおかげで、涙をのまされた皆さんへの鎮魂歌。

「模試A判定」?、だから何ですか?、模試があなたを通してくれるのですか?

堂々と闘いなさい!勝利は目前です!

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦

受験生に贈る言葉

いよいよ今週末から入試が本格的に始まります。

これまで、色々様々な事を我慢して
勉強に打ち込んで来られた事と思いますが、
その成果を見せる時がやってきます。

早くその日がやって来て欲しいと思う人もいれば、
まだやって来て欲しくないと思う人もいるでしょうが、
一つのことを一生懸命やり通したこの時期は、
君たちのこれからの長い人生の中でも、
大変貴重な、かけがえのない経験となることでしょう。

一度問いた事のある問題は二度と間違わない様に、
また、やり残した事が無く悔いの無い受験をして欲しいと、
必ずや勝利を勝ち取られん事を切に願います。

最後にひとこと

 これから向かう試験会場に敵はいない。敵は自分だけだ。
 でも、君には今まで勉強を教えてくれた先生も、
 一緒に勉強してきた仲間も、つらい時に支えてくれた家族もいる。
 大丈夫。君なら出来る。
 精一杯やって来てほしい。

高の原教室 飯尾

不定期冬講日記(その40)

朝から冷たい雨ですね。

雨は早々に上がるでしょうが、寒波がやってくるそうです。

同じような気象条件を、九年ほど前に経験しました。鮮明に覚えています。

統一日前日に、奈良市内は雨後の寒波、猛吹雪となりました。

統一日前日、例年20時に受験生を送り出すことにしていますが、この年ばかりは正午ごろに授業終了、皆さん急いで帰宅の途につきました。

こんなこともあろうかと、かれこれ二十年ほど前から、前受けを除いた初回入試の直前に、こんなことを伝えております。

受験校が大都市のド真ん中って皆さんが9割。

大都市は雪に弱いです。道路網は寸断され、公共交通機関ですら動かなくなります。

「うちの車は、スタッドレス。チェーン走行もお手のもの」って、ノーマルタイヤ装着の車の屍超えて走れますか?

どうか入試開始時刻に、鉛筆と消しゴムと体と頭のセットを入試会場に揃えておいてください。

少なくともそれだけ揃っていれば、受験できます。

受験票が間にあわなくても、多くの学校では、本人写真で確認して、仮受験票を発行してもらえます。

そのためには、受験前日の気象情報に細心の注意を払ってください。

奈良にいらっしゃる皆さん、奈良はわかりやすいです。

底冷えしてきたら、奈良のとどまらず、近畿二府四県に積雪します。

その一瞬に、躊躇なく受験勉強を中断し、わが身を入試会場付近に移動させなさい。

翌朝雪が積もっていたら、転がってでも、這ってでも、試験場まで行くのです。

雪のせい、風のせい、雨のせい…は、理由になりません。わが身は自分で守りなさい。

素泊まりホテルのネット予約でしたら、小生にまかせなさい。あなたはとにかく動きなさい。

…今年も、同じことを、受験生に伝え始めました。

おだやかな統一初日であることを祈っています。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦

雰囲気に呑まれず、平常心で。

いよいよ今週末はセンター試験と関西中学入試の統一日が同時にやってきます。

先日も当塾の生徒が「今日試験会場までの行程を確認してきました」と少し緊張した面持ちで話していました。

 

「できるなら、今日にでも試験を受けたい、終わらせたい」だとか「あと1ヵ月、いやせめて2週間時間が欲しい」とか、ここに来て“その日”を迎えようとするみなさんの思いは様々なことでしょう。

 

よく「試験会場では、自分の周りはみんな賢く見える!?」といいますが、本当なのでしょうか?「特別な日」に「特別な場所」で「特別大事な事」に取り組もうとしているのですから、もし周りの人間が自分より賢そうに見えたとしても不思議なことではありませんよね。

でも逆を言えば、自分も他の人から見れば賢く見られているということです。

 

一番難しいことですが、あの特別な雰囲気の呑まれること無く、「日頃できている」ことを同じように「できる」ことです。

 

そのために“その日”に向けて努力してきたのですから。

 

みなさんの健闘を心よりお祈りいたします。

上本町教室 中土井

不定期冬講日記(その39)

「もうすぐ入試だから」と、生徒の皆さん、散髪してきます。

長いこと「爆発ヘアー+熊ひげ」だった小生は、皆さんさんの身だしなみに敬意を表します。

「『いちご白書』をもういちど」が流行ったころ、勢いにまかせて髪を切りました。

「教育学徒が、熊ひげとは何事か!」と師匠に叱られて、口ひげに縮小しました。

あたりまえのように、ザクッと短くできる若者たちは、すばらしいですね。

それでもこの年末は少々違っておりまして、冬講のゲンかつぎに切らなかった髪を切り、どうせ雪が降るからと洗わなかった車を洗いました。例年に無い事態です。

それこそ妻が「何事か?」と驚いておりました。

小生も特段意図があったわけでなく、ただただ猛然とこなして、「大みそかは演歌」とラジオを聞いていましたら、いとこの訃報に接しました。

「過ぎたるは及ばざるが如」きものなのかも…とも思います。

ともあれ、ヤンチャモンが珍しいご時世になりました。

嬉しくもあり、寂しくもあり…複雑なご心境のご同輩諸兄、今週も週末寒波にご注意めされい!

いよいよ統一日ですぞ!

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦

不定期冬講日記(その38)

不安は誰にでもあります。小生にもあります。

夜中にガバっと目を覚ましますと、妻が心配そうに覗きこんでいることがあります。

「うなされていたから」と。

記憶の糸をたどってみますと、恐ろしい夢を見ていたようでした。

恐ろしい夢、その一。

小生自身の入試にて。数学の難問が解けずに、額に汗しております。

恐ろしい夢、その二。

論文が書けずに唸っています。小生、長いこと学者をやっていました。学者は論文を書くことが仕事ですから、書けないと死活問題ですね。

恐ろしい夢、その三。

先生として指導にあたった入試に惨敗します。仕事がら、辞表を常に携行しておりますが、まさか提出することになろうとは、茫然自失です。

恐ろしい夢、まとめ。

解けない、書けない、通らない…。

小生も含め、人は恐ろしさとすれ違い、葬り去るために頑張るのかもしれません。

今日も一日、悔いなくがんばります。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦

不定期冬講日記(その37)

毎日曜日ごとに体力増強行軍、昨日は明日香村から少しだけ桜井市に入ったところの山田寺跡に行ってきました。

明日香村のど真ん中、野口の交差点にZを停めてウロウロしていましたら、停電に出くわしました。

関西電力管掌の不具合で、野口のあたりだけ停電したそうです。信号が消え、公民館の成人式が一時中断し、緊急車両がけたたましく走り…騒然としておりました。

復旧を見届けて明日香奥山から山田へ、わざわざ甘樫の丘を上り下りしたりしながら往復14kmくらいでしょうか。

乙巳の変にて蘇我本宗家に敵対した右大臣・蘇我倉山田石川麻呂が発願した寺です。

かなり猜疑心の強い中大兄皇子に疑われ、寺を枕に自害に追い込まれましたのは、乙巳の変から数年のちです。

中大兄にしては珍しく自らの誤りを認め、石川麻呂の鎮魂をかねて、寺は造りつむがれました。

いつしか田畑に変じましたが、寺域明瞭に残り、塔土壇、金堂土壇、それらを取り囲む回廊・中門礎石(一部)が復元され、史跡公園になっています。

回廊の一部が非常に良好な状態で掘り出され、保存処理されたのち、近くの飛鳥資料館に復元されています。

小生長いこと、みごとに残ったものだと感心していましたが、昨日寺跡を訪問し「なるほど!」とうなづきました。

ヤマト盆地東方の山々から湧水あり、これに浸かって木簡と同じ要領で残ったのですね。

にわか雨には祟られましたが、しっかり体力つけて参りました昨日です。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦

不定期冬講日記(その36)

近頃うれしかったこと。

中学入試の受験生、受験予定校を同じくする者同士、在籍塾を名乗って健闘を約し、仁義を切りあうのだとか。

「石川数学塾大阪」と名乗って、一発で「ああ、あれね!」と言ってもらえることが、正直少ないそうです。

それでも果敢に宣言ついで、「小さな小さな塾だけど、日本一の塾だと思ってる」と、「はっきり言ってきたし…」。

ひとつの教場に教室14部屋、生徒1600人、講師80人…そんなマンモス塾を、小生切り盛りしていたことがありましたが、日本一の塾だと思ってくれた生徒は、一人もいなかったと思います。

幸せすぎて、うれしすぎて、真冬に心ポカポカと温まる刹那でした。

ありがとうございました。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦

不定期冬講日記(その35)

一週間後の今日、中学入試の統一解禁日を迎えます。

毎年3月「合格おめでとう!飛鳥ウォーキング」にて、「今だから言える!入試直前、印象に残ったことば」を聞きますと、ここらあたりがランクインします。

1)常在戦場

入試は戦争です。己だけは死なない戦争?そんなものありません。死ぬのが怖けりゃ、さっさと逃げ出しなさい!

2)松陰先生

「身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂」。木戸孝允は、処刑された松陰先生の遺体にすがって泣き、「幕府、許すまじ。この恨み、晴らさでおくべきか」と、倒幕の念を新たにしたそうです。たとえ怨念になろうとも、私はあなたたちの合格を願い続けます。

3)切腹覚悟

惨敗の憂き目を見ましたら、小生潔く切腹し、明日から百姓をやります。晴れたら百姓と発掘、雨降りなら読書と執筆、夜は塾と喫茶店、…人生いたるところに青山あり。怖気づいて、縮こまっている暇があったら、さあ、開き直って学ぼうではありませんか。

あと一週間、今日もがんばります!

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦