寒-冬講日記(32)

寒くなってくると、あの頃の生活を思い出します。京都大学の横に住んでいた頃です。

寒中勉強していますと、体は元気なのですが、脳が眠りはじめます。脳にもエネルギーが必要です。

そこで…、元田中の駅から、叡電に乗ります。一乗寺で降ります。

いつもの店でビールを飲み始めます。アテはキムチです。

日本酒を飲み始めます。やはり、アテはキムチです。

焼酎を飲み始めます。しつこく、アテはキムチです。

水割りを飲み始めるころには、アテが何だか分からなくなっています。

走れば終電に間に合うのですが、何故か「始発でいいや」と思ってしまいます。

いつもの店にいつもいた輩どもは、いったいどこに行ってしまったのだろうかとか、そもそも何故いつもいたのだろうかとか、疑問が解けないまま、いつのまにかおじさんになってしまいました。

勉強と長くつき合うことも、本当によく似た趣でして、纒向や佐紀から引っ越して来た土器に囲まれ、『邪馬台国と初期ヤマト王権』など綴っておりますと、時代や興味関心は違えど、何故か変わらないものに感じ入ってしまいます。

ちなみに『邪馬台国と初期ヤマト王権』は…、チョコマカ書き留めているだけでして、モノになる保証はございません。

急がず焦らず、見守ってください。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦