夜-夏講日記(その17)

やはりさびしがり屋なのでしょうか、夜のとばりが嫌いであります。

しんしんと静かな夜更けなど、できればご遠慮申し上げたいし、許されるものなら、ずっと白夜であってほしいと思います。

ブラックホールでもなかろうに、漆黒の闇が全てを飲み込んでしまうような気がしてなりません。

そういえば、もう十年ほど前になりましょうか、夜中に動悸が収まらなくなる奇病を患いまして、しばしば入院していました。病名が決まって「不安神経症」だったことを憶えています。

歳を取って、だいぶ落ち着いてきましたが、基本的な精神状態が往時と変わらないようで、今だに真っ暗闇のただ一人では寝られません。

若い頃にはラジオの深夜放送が、私を癒してくれました。

「オールナイト・ニッポン」は必ず聴いていましたし、午前三時からは「歌うヘッドライト」というダンプの運ちゃん用のプログラムを聴きました。

故郷のローカル局が、25時から27時までニッポン放送、27時から29時までTBSをネットしていたのです。

齢50代半ばにさしかかりましたが、睡眠時間が少なくても大丈夫なのは、きっと深夜放送に鍛えられたからでしょう。

良かったのか、悪かったのか、なんだか複雑な思いです。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦