彷徨-冬講日記(30)

どうやら「じっと一ヶ所に留まっていられない」癖があるらしく、あれこれ理由をつけては歩き回っております。

小生みたいな人間にとっては、まぢかにありながらも全く気づいていなかったような、見たこともない光景に出会えることが無上の喜びであります。

同好の皆様に、ほんの少しアドバイスさしあげます。

まず、やたら遠くに行こうとしないこと。近場の路地裏から攻めてください。

遠くに行って驚けることなら、まだ出会っていないだけで、きっと近くにも隠れております。

次に、できるだけ手間暇かけず、お金もかけないこと。

ゼニと暇にまかせて買ったモノは、すばらしくて当然、これっぽっちもありがたみがありません。

最後に自分の足で歩くこと。

乗り物を使ってもいいですが、乗り物べったりはいただけません。「自分で歩きついたところ」と、「乗り物が連れて行ってくれたところ」は、似て非なるものです。

お気に入りのお散歩ルートができあがりましたら、さあ、早起きして歩きましょう。

俗世を超越する自分に出会えるはずです。

かっこよく、ひとことどうぞ!

「浮世にゃ、興味ありまへん!」

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦