大人思考-冬講日記(5)

聞屋(ぶんや・新聞屋のことです・いちおう記事を書くほうです)だった親父が、常日頃よくつぶやいておりました。

「世の中、難しいことだらけ。難しいことを、そのまま難しく言うのが、お子様。難しいことをかみ砕いて、簡単に言うのが大人。」

かみ砕かなぁ、あかんのか?大人は難しいことしよる…と思っていましたのが、まだ「お子様」だった小生です。

時が過ぎ、大人のハシクレくらいには到達したかもしれない自身を省みるに、あまりの単純明快思考に気づき、正直茫然とすることがあります。

「勉強は言われてするモンと違う。経済大国・ニッポン、勉強せんでも餓死することはない。勉強せなデキン仕事が、デキンだけだ。諦められるなら、それでよし」。

あわてて勉強し始める生徒、多いです。

「己を律せられるのは、己のみ。言われてするのは、恥ずかしい。万が一、恥ずべき行いをしたのなら、潔く腹を切れ」。

あわてて居住まいを正す生徒、多いです。

親父は、こんなことも言っていました。なるほど…と思える歳になったのかも知れません。

「最も単純なことが、最も正しいことだ。」

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学園前教室・杉浦

アフリカの猿-冬講日記(4)

一ヶ月ほど前です。目が異常に充血していましたから、駅前の「め」医者さんに診てもらいました。

「はいはい、角膜ヘルペスでしょうね。充血止めと軟膏と…、5日経ったら、また来てね。」

証拠のポラロイドをいただいて、お薬どっさりいただいて、眼帯までいただいて帰ってきました。

「め」医者さんが、味なことをおっしゃいました。

「人類って、アフリカのお猿さんだったんですよね。スクッと立ち上がって進化しちゃったけれど、もともと暑いところにいた動物ですもんね。寒くなってくると、寒いだけでストレスですよね。」

なるほど、ご慧眼。人類の発生を、こんなふうに解釈したことはありませんでした。寒くなり始めた晩秋、元猿が感じるストレスたるや、いかばかりか。季節の変わりめに、疲れていると発生するヘルペス、なんだか思い当たることがずいぶんでした。

さて「め」のことですが、何のこっちゃ?と思われましたら、大宮通り(阪奈道路)を東進、左折したら新大宮駅ってあたりで、右手の看板群をご覧ください。ご納得いただけると思います。

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こむらがえり-冬講日記(3)

歩くようになってから、腰痛解消、絶好調な小生ですが、唯一難点があります。こむらがえりが、激しくなりました。

ほんわかと眠っている時分に起きます。深い眠りに落ちていると、起きません。浅すぎても起きません。原因は悪霊でしょうか(笑)。

どうやら筋肉がつっているだけらしいです。それにしても、痛いですよね。

いろいろ試してみたのですが、「一週間に一度だけ、むちゃくちゃ運動するのがいけない」と言われてみたところで、仕事を引退しない限り、矯正するのは無理です。次善の策として、偶然発見しましたのが、「痛くなり始めたら、スックと立ち上がって、痛い方の足で立つ」というものです。「毒を以て毒を制す」ですか(笑)。

効果てきめん。この文章を書いている五時間前にも発症しましたが、何事もなく治りました。

ひたすら痛みに耐えている皆さん、いちどお試しあれ。

…と、書こうと思っているんだけど…、妻に相談しましたら、「コブラがえりでしょ、コブラが鎌首を持ち上げるように、筋肉がねじれて痛いよね」…だそうで、なんだか肩の荷がおりました(笑)。

「さっきまで寝てたのに、急に立ち上がれるなんて、神技(かみわざ)特効薬!」だそうです。

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ヤマトを歩く-冬講日記(2)

橿原考古学研究所附属博物館の発掘速報に「大和を掘る」があります。毎年楽しみに、小生も観に行きます。

「掘る」のもたいへん興味深いですが、小生歩いております。けっこう熱心に歩いております。自分で言うのも、妙なものですが…、熱心です。

歩いたら腰痛が治ったからです。これはまちがいありません。

歩くといろいろな人に出会えるからです。これもまちがいありません。

桜井市の寺川沿いに歩いて行ったとき…、もう三年くらい前でしょうか。倉橋池のほとり、赤坂天王山古墳を見に行きました。崇峻大王の真陵でしょう。多くの考古学者に同意です。

閉塞石が外れて、頭一つ入る穴が開いています。頭が入れば、全身入るにちがいありません。頭を入れてみたところ…、顔が大きなバッタが、小生の顔にアタックしてきました。カマドウマというそうです。

気を取り直してもう一度。こんどは何やら天井からぶら下がって、小生を睨むモノがいました。眼光鋭く、こちらを…、ヘビでした。驚かせて退散していただき…、今度こそと思いきや。

顔が出てきました。人間の顔です。どうやら先客がいらっしゃったようです。

羨道の奥には玄室があり、無惨にも盗掘口を開けられた家形石棺が安置されているはずです。「貢物のイノシシのように、蘇我馬子の首を切り落としたいものだ」とつぶやいて、馬子に聞きとがめられ、刺殺されてしまった大王が、永久の眠りについていらっしゃいます。

「静かに眠らせといてくれ」。崇峻大王に、たしなめられた気がしました。

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学園前教室・杉浦

師走

いよいよ今日から12月に入り、今年も残すところ後1ヶ月となりました。

ついこの間、新年を迎え、暑い夏が過ぎたと思えば、
もう今年も過ぎ去ろうとしています。

年々時の流れが速くなっていくのを身にしみて感じます。^_^;

それはさておき、このところ、冬期講習のご案内をさせていただいておりますが、
早々のお問い合わせ、お申し込みを頂戴しており、誠にありがたく存じます。

各教室とも、お受け入れ態勢を整えてお待ちしておりますので、是非とも宜しくご検討下さい。

高の原教室

学園前教室

上本町教室

枚方教室

師走

いよいよ今日から12月に入り、今年も残すところ後1ヶ月となりました。

ついこの間、新年を迎え、暑い夏が過ぎたと思えば、
もう今年も過ぎ去ろうとしています。

年々時の流れが速くなっていくのを身にしみて感じます。^_^;

それはさておき、このところ、冬期講習のご案内をさせていただいておりますが、
早々のお問い合わせ、お申し込みを頂戴しており、誠にありがたく存じます。

各教室とも、お受け入れ態勢を整えてお待ちしておりますので、是非とも宜しくご検討下さい。

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天空の食卓-冬講日記(1)

「天空の村」に、行ってまいりました。飛鳥川上流、奥飛鳥…、雄綱の稲渕(いなぶち)から雌綱の栢森(かやのもり)、急角度に登って、入谷(にゅうだに)です。となりの神奈備(かんなび・神宿る山)をわしづかみにできそうな「天空の村」であります。

山頂に大仁保神社(おおにほじんじゃ)、河内王権の覇者・大雀(おおさざき)仁徳を祀ります。イノシシ除けの柵を外し、石の鳥居を抜け、階段を登り…、そこには嬉しいことに、ヤマト国中を一望できる「天空の食卓」が、しつらえてありました。

遥か葛城・金剛、右手に二上山、鴨県(かものあがた)から大和川流れ下り、畝傍、耳成、香具山…、磐余(いわれ)を経て、三輪山麓へ。雄大なパノラマと、おいしいお弁当でした。

妻曰く「一所懸命歩いた人への、ご褒美だろうね」。なるほど、そのとおりです。

次なる野望は、奥飛鳥最奥の秘境・竜在峠(りゅうざいとうげ)。内なるものを秘めながら、今年も冬が始まりました。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦

期末(定期)テスト対策日曜特別講習を開講しています。

今年も残すところひと月余りとなりました。

期末(定期)テストまで数日~数週間といったころでしょうか。

 

石川数学塾上本町教室では期末(定期)テスト対策として、既塾生のみなさんや季節講習生のみなさんとそのご紹介者(お友達)を対象に「日曜特別講習」を開講しています。

 

そこで今回は特別にこのブログをご覧の方を対象に「日曜特別講習」の参加を受付いたします。日程・時間などは下記の通りです。

 

開催日…11/29()12/6()

時 間…10001500の間で2時間、4時間、通しのいずれか。

場 所…石川数学塾大阪 上本町教室

 

※定期テスト対策日曜特別講習につきましては、当該学年ではなくテスト対策の内容範囲に依る料金設定となります。

※教科・内容に依りまして、授業の最少開催人数を設定いたします。また参加人数に依りましては参加時間帯の調整を行うことがありますので、予めご了承ください。

 

尚、受講料などにつきましては、直接上本町教室の方にお問い合わせください。

上本町教室 中土井

今年もやります!京大見学ツアー!-噂となって進撃中!

学園前教室主催、毎年恒例、京大見学ツアー、もちろん今年もやります。

同所、同日、同時刻、毎年同じだ、結集せよ!…では、本当に怪しげな秘密集会ですね(笑)。

今年はなんと、ブログ告知します。全然怪しくありませんので、ご安心ください。

11月23日(勤労感謝の日)午前10時30分、京都市左京区百万遍の京大本部構内・時計台前に集合です。

不肖・杉浦、心を込めてご案内さしあげます。

冬支度目前、晩秋の一日を、京大11月祭で楽しまれてはいかがでしょうか。

ちょっとした物見遊山でも構いません。見物校が母校になるかもしれませんよ。

石川数学塾大阪
学園前教室長・杉浦

冬休みに鍛えあうための7つのキーワード(+番外1)-大阪通信 Vol.75 配布開始しました

大阪通信 Vol.75 配布開始しました。「冬休みに鍛えあうための7つのキーワード(+番外1)」をお届けします。

本号もブログに全文採録します。長文御免、お許しあれ!

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【過去問貫徹】(かこもんかんてつ)
過去問を解き切ったのだから、今年も解けないはずがない。いや、きっと解けるに違いないと、確信できるまで徹底的に過去問をやり倒しましょう。合格最低点(正確には合格最低得点率から計算された科目別合格最低点)突破を目標とする一巡目、不正解を徹底的に直したのち得点率95%を目指す二順目以降、解法を頭に叩き込むまで、繰り返し続けます。単年度・一日程・一教科制覇を一発と数え、全発制覇成し遂げて全知全能の「神」となりなさい。苦しいときの神頼み?いやいや、あなたが神となれば、誰を拝む必要もありますまい。「努力」という神は、決してあなたを裏切りませんから。

【決戦勝利】(けっせんしょうり)
決戦の時が刻一刻と迫ります。覚悟を決めましょう。不肖・杉浦、惨敗の憂き目を見ました暁には、潔く職を辞し、大地を耕し種を播き、大自然と共に生き直す覚悟です。本年40回目の戦場に参りますが、一度もこの思いを忘れたことはございません。「これだけやって敗れたら、神さまの気まぐれに他ならず」。こう豪語できるまで、闘いましょう。「悔いなし。未練なし。思い残すことなし」。こう爽やかに出撃しましょう。嬉々として勝利し、いかなる結果も「本懐」と受け流し、凛とした大輪の花を、殺伐たる戦場に咲かそうではありませんか。「いい人生だった」と、懐かしく思い出せる人生を、共に生きようではありませんか。

【進捗踏破】(しんちょくとうは)
ゆっくりしっかり進めてきたことが、誰にでもあろうかと思います。じっくり進めてきたからこそ、踏みしめながら歩んできたからこそ、少しずつできるようになってきたのですね。すばらしい継続力、心から敬服します。しかしながら、せっかくの長期休暇、ほんの少し背伸びしてみてはどうでしょう。「テキパキできたらいいのにな」とか、「もっと深くできたらいいのにな」と、思っているだけではいつまで経ってもできるようになりません。心と体に余裕のある長期休暇にこそ、ほんの少し苦しい思いをして、理想の自分を掴み取ってください。初めは苦しくても、きっとあたりまえにできるようになりますよ。冬休みから「あと少し」積み上げ始めて、がんばってみましょう。

【反省万端】(はんせいばんたん)
まちがえたまま直してない問題も、直したけれど忘れてしまった出題も、片っ端からこなしていくきっかけは、ほんの少しの、本当にほんの少しの、あなたの勇気だと思います。勇気のない人は、直してなくても忘れたままでも、全部まとめて「無かったこと」にしてしまいます。「何も無かった」と思い込むことに執心します。ほんの少しの勇気がある人は、できてないことを並べ揃えて、できることから順に、できるようになっていきます。できるようになっていくことを喜びに、直し続けます。小生は皆さんに、そんな素晴らしい人になってほしいのです。勇気のある人は、正直に偽らずに生きていく人でもありますね。

【宿題完遂】(しゅくだいかんすい)
冬休み課題が発表されるや、彼は間髪をいれずに始めます。黙々とこなすこと数日、「終わりました」と報告が入ります。プリント類や過去問演習が終わるころ、冬休みも半ばを迎えます。「もう一度やっておきます」。彼は二度目を始めます。いつのまにか「持たせ教材」の復習に入っています。二度目もつつがなく終わったようです。冬休みが終わるころ、宿題確認テストに向けて、彼はケジメをつけます。三度目の演習です。眼光鋭く鬼の形相になったころ、テストが無事に終わります。彼にとっては、宿題だけに終わらない勉強も、一通り流すだけに終わらない宿題も、すべてあたりまえのことなのですね。彼はとてつもなくすばらしい生徒だと思います。

【スタートダッシュ】(すたーとだっしゅ)
冬休みから新たな勉強に挑む皆さん、教科名が変わったり(算数→数学)、グレードアップした新しいテキストを開いたり、初々しさに満ちていることと思います。早々と進学先が決定した皆さん、春休みまで待たずに「入学式までの課題」が渡されます。「中1・中2の英語・数学全部ね。3月末までやで」。小生にサラリと言われてブッタマゲた人もいることでしょう。小生から追い打ちがかかります。「これだけやって、入学後1年保証。その先は別途勉強しいや」。鬼のようですか?そのとおり。せっかく積み上げた努力が水の泡に消えないために、鬼にも悪魔にもなってあげましょう。ホンマは世界一やさしい鬼ですけれどね。

【早寝早起】(はやねはやおき)
さっさと寝ましょう。さっさと起きましょう。健康の秘訣にとどまらず、勉学上達の秘訣でもあります。早起きすると、長い一日を濃く使えます。有効に使えると、なお良いですね。深夜までだらだら起きていても、昼夜逆転するだけです。昼も夜も眠くなるだけです。不健康になるだけです。だからどんなに遅く寝ても、必ず早起きしましょう。早起きしていると、夜とっとと眠くなってくるようになります。ぐっすり寝られると、ご飯がおいしくなります。お日様が体を鍛えてくれます。起床5時、ラジオ体操、ウォーキング。合宿では皆さんできたことですから、甘えずに継続してくださいね。

【至誠而不動者、未之有也・二十一回猛士】
(至誠にして動かざる者、未だ之有らざるなり・にじゅういっかいもうし)
わが心の師・吉田松陰先生のお言葉です。「二十一回猛士」と号されました。二十一回生まれ変わっても、尊皇の志を遂げようと考えられた方です。「至誠而不動者、未之有也」とは、「わかった、わかったと言うだけで、行動できない者は、わかってないのと一緒じゃ!愚か者!反省せい!」という意味です。小生、いつも松陰先生に叱られているような気がします。「不動者」ではいけないと思います。何はなくとも行動して、うまくいくように頑張って、「先生はきっと褒めてくれるだろう」と思うと、自然にほくそ笑んでしまいます。何かと「わかったよ」ってな受け流しが多い皆さん、行動してますか?行動できてこそ、本当にわかったことになるのですよ。小生と一緒に、肝に銘じましょう。
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プリント版・大阪通信 Vol.75、いつもどおり石川数学塾大阪・学園前教室にて好評配布中です。ご自由にお持ちください。

なお、中入倉庫に大阪通信のバックナンバーが揃っています。今週の 大阪通信 Vol.75(pdf版)も、既に収納してあります。ご覧になってみてください。

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