難-冬講日記(29)

難儀と直面すること、生きている限り不可避です。

注意深く避けようとするのですが、こちらが避けていても、向こうからぶつかりにいらっしゃるものです。

勉強も同じです。苦労することなくできるようになりたいと、誰もが願うものですが、想いのままになるかたは稀です。

難儀に立ち向う者、難儀と闘う者、難儀とつきあう者…、対応も人それぞれです。

はからずも降って湧いてくるものならば、うまくつき合いたいと思うのも、きっと私だけではありますまい。

いささか逆説的ですが、難儀無き道行きはいかにもノッペラボウで、張り合いに欠けるように感じられます。

適度にハードルがあって、少しずつ乗り越えられるならば、その生きざまは喜びに満ちるものとなるでしょう。

ぱっくりと口を開けた渓谷に真っ逆さま、そんな大難が降りかからないことを祈っています。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦