智-冬講日記(14)

はい、そろそろ、これで終了にします。講演会「国家誕生の地、桜井を語る~マキムクからイワレへ、大王の歩んだ道~」、最後の記事です。

講演&シンポジウムされた先生方に負けず劣らず、聴衆も名だたる猛者であったようです。

誰しも然るものですが、歳を取るとちょっとした人名や地名が浮かびづらくなります。

「え~と、塚口義信先生がおっしゃったように、桜井茶臼山古墳がオオビコ、メスリ山古墳が…、誰でしたっけ…、四道将軍の…」なんて、壇上でしどろもどろになられましても、客席そこら中から大きな声で、「タケヌナカワ!」「タケヌナカワ!」「ワケまで付けよか、タケヌナカワワケ!」と、何とも心強い聴衆であります。

とある考古学者先生にお話をお伺いいたしました際、こんなことをお聞きしました。

「ぼくたちの仕事は、在野に監視されていましてね、はい、常にですね」。

「掘るまでは良しとしても、エエカゲンな考察かましますと、松本清張さんなんて、ボロカスいわはって、そりゃ怖かったです」。

朝野、良き緊張関係とでも申しましょうか。熱心な関心層が広く拡がっていること、学問にとって大事なことでしょう。

小生も在野の末席にお加えいただきたいものです。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦