夜空に見る夢-夏講日記(その37)

星のカケラを探しに行こう…と、アクセルをふかすことがあります。

いつかどこかに置き去りにしてきたハズなのですが、きっと捨てきれないのでしょう。

尾道水道、向島にぼんやり浮かぶ造船ドックだったり、長崎ランタン祭りの賑わいだったり。

遠くの彼方ってばかりでもなく、布目湖に突き出るように浮いているブランポートだったり、名張川渓谷をはるか眼下に仰ぐ月ヶ瀬梅園だったり…。

少なからず思い出が詰まったセピア色であります。

「ホントは、ロマンチストですか?」と、聞かれます。

「はい、そうです」と答えるのも、なんとなく気恥ずかしくて、「いいえ、リアリストです」と、意固地になってしまいます。

カケラになった星たちは、いつか見えなくなってしまうのでしょうか。

そんな悪夢に怯えながら、今夜もきっとアクセルを踏み込むことになりそうです。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦