天空の食卓-冬講日記(1)

「天空の村」に、行ってまいりました。飛鳥川上流、奥飛鳥…、雄綱の稲渕(いなぶち)から雌綱の栢森(かやのもり)、急角度に登って、入谷(にゅうだに)です。となりの神奈備(かんなび・神宿る山)をわしづかみにできそうな「天空の村」であります。

山頂に大仁保神社(おおにほじんじゃ)、河内王権の覇者・大雀(おおさざき)仁徳を祀ります。イノシシ除けの柵を外し、石の鳥居を抜け、階段を登り…、そこには嬉しいことに、ヤマト国中を一望できる「天空の食卓」が、しつらえてありました。

遥か葛城・金剛、右手に二上山、鴨県(かものあがた)から大和川流れ下り、畝傍、耳成、香具山…、磐余(いわれ)を経て、三輪山麓へ。雄大なパノラマと、おいしいお弁当でした。

妻曰く「一所懸命歩いた人への、ご褒美だろうね」。なるほど、そのとおりです。

次なる野望は、奥飛鳥最奥の秘境・竜在峠(りゅうざいとうげ)。内なるものを秘めながら、今年も冬が始まりました。

石川数学塾大阪
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