春講日記(その18)-久方の光のどけき-

ウソをついたものは坊主刈り、杉浦部屋のルールその1です。泣く子も黙る、恐怖の掟…だそうです。

実はそんなにたいそうなものではありません。できることを正直にできると言い、できないことを正直にできないと言うことが、できないことをできるようになるためのキホンのキ…だと言っているだけです。

できることをできないと言って、無益な時間を過ごすことも、できないことをできると言って、できるようになる機会を失うことも、愚かだと言っているのです。

正直に勝る勉強姿勢はありません。正直になるためには、徹底的にウソを排することが大切です。勉強空間を共有する誰もが、同様に理解すべきことです。小生も例外ではありません。ウソをついたら潔く坊主刈りになります。

しみじみと「不思議なことだ」と語る生徒がいます。何が「不思議」なのかといいますと…。

できなくて叱られることがありません。そのかわり、できようとしなければ烈火のごとく叱られます。

わからなくても何度でも説明してもらえます。しかし、わかろうとしなければ、備品が宙を舞って襲いかかることがあります。うまく避けてくださいね。

世の中には、できなくて叱られる塾も、わからなくて叱られる塾も、掃いて捨てるほどあるのだそうです。

少し待ってください。あたりまえのことですが、叱られたからと言って、できるようになるのでもありませんし、わかるようになるのでもないでしょう。

「まず叱る」のは、まちがいです。けれども「永遠に叱らない」のもまちがいです。永遠にできないのは、できようとしていないからです。永遠にわからないのは、わかろうとしていないからです。

しまった!生きまちがえていた…という皆さん。四の五の言う前に、単刀直入、快刀乱麻、スカッと夏らしい髪型になって出直しなさい。

正直のすばらしさが、身にしみてわかること請け合いです。今日も一日、がんばりましょう!

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦