春講日記(その3)-久方の光のどけき-

「いつもどおり、今日も、がんばりました!」。

スケジュールノートを誇らしそうに見せて、勉強終了を宣言する生徒たち。毎日の光景です。

「よくがんばったね。おつかれさま!」

スケジュールノートにハンコを押して、「風邪ひくなよ」とか「宿題やってこいよ」とか、ひと声かけて送り出す小生。これも毎日の光景です。

「いつもどおり、今日も、がんばらなかったです」…とバレますと、叱咤激励、可愛がられてしまいます(笑)。

「いつもと違って、今日は、がんばりました」…ですと、おもいきり誉められます。

「いつもと違って、今日は、サボりました」…でしたら、「生き直せ!」と、軽くたしなめられます。

わかりやすいですね。ところが極めて寡少な例として、こんなこともあるのです。

「いつもどおり、今日も、がんばりました!」…、おいおい、皆も「いつもどおり、今日も、がんば」ってんねんで。皆と同じだけ「いつもどおり、今日も、がんば」っても、偏差値上がらへんよ。良いのかな?

あれれ、今日は誉めてもらえへんのかいな?なんでかな?

同じ報告してんのに、なんで先生の対応が違うんかいな?不思議だな?

受験生になりたての皆さん、だれもが困ることとお見受けしています。逆に言いますと、このやり取りのメカニズムに気づいたら、本当の受験生になったと言えましょう。

ところで拙文をお読みいただいております皆様方、おわかりでしたか?

「ボ~っと読んでました。読み直します!」。

了解です。数行前、「皆と同じだけ「いつもどおり、今日も、がんば」っても、偏差値上がらへんよ。」…と。ここに注意して、読み直してみてください。

読者諸賢に於かれましては、御高察いただけることと拝察仕ります。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦