不定期冬講日記(その5)

教室には「主」がおります。

「あるじ」と読みますと、小生のことです。小生は、石川数学塾大阪・学園前教室長です。

「ぬし」と読みますと、「あるじ」のような、半ば公的役職…ではありません。

教室にへばりつくように、堅忍不抜、克己勉励する生徒のことです。

多くの生徒たちが、畏敬の念を込めて、彼(彼女)を「ぬし」と呼びます。

「ぬし」は小生の間近に陣取り、小生の発するさまざまな叱咤激励をモノともせず、もちろん動ずることなどなく、黙々と課題をこなします。

小生の机に置かれていく解説順番取りのための小物など整理し、笑み、泣き、笑い…そんな様子を見ていますと、十分に授業の流れをふまえておりますが、柳に風と受け流すことも忘れません。

『遠野物語』の「ざしきわらし」を彷彿させる、かわいらしい守り神といったところでしょうか。

「ぬし」は今日も覚悟を決めて、厳しい一日を過ごします。

誰よりもすばらしい入試結果を叩きだすのが、他ならぬ自分自身=「ぬし」であることを知るのも、もうすぐ、ほぼ一か月後です。

「ぬし」くん、今日もがんばるのだよ!

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦