謎-夏講日記(その32)

不思議な経験を、たくさんしてきました。この業界内、前職でのことです。

昔もやはり、最後まで授業していることが多かったものですから、私が教室の施錠係でした。今とは比べ物にならないくらい、大きな塾の大きな教室でしたので、開錠・施錠だけでも大仕事でした。

上階の見回り、施錠、階段封鎖、エレベーターブロックでひとセット、同じことを下階でも行って完了…のハズでした。

ひととおり見回ってエレベーターに戻ると、あら不思議、ブロックしたはずの上階にエレベーターが止まっております。

「きっと、さらに下階のカラオケスナックの酔客が、エレベーターブロックを解除したに違いない。困ったものだ。」

急いで上階へ、念のため、フロアまるごと再施錠のつもりでした。

ところが、上階に着いたエレベーターの扉が開いた途端、目を疑いました。そこには、旧帝国陸軍の制服姿の男が、敬礼していたのです。

本来でしたら、明らかな不審者、緊急逮捕して警察に突き出すべきなのでしょうが、悲しいかな、生粋の業界人たる私は、典型的な職業病でして、不審物に対して大声で叫んでおりました。

「お疲れ様で~すぅ!。」

男はほんの少しだけ、はにかんだ笑いを浮かべ、ほんの数秒でドロロンパでした。

この一回コッキリでしたら、悪質ないたずらで済んだでしょうが(それでもけっこう迷惑ですが…)、何度もありますと、さすがに鈍感な私でも「何か変!」と思ってしまいます。

案の定、このあと本件は、およそ不特定多数の皆さんがお読みいただいているこのブログには、書きこめないような推移をたどりました。

「どうなったのだ?気になる!」という皆さん、教室では、細大漏らさず後日談を語っておりますから、ぜひお越しになってみてください。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦