夏講日記(その9)-留め置かまし 大和魂-

「夏休みは二面的なものである…(以下余白)」。

こんなふうに書き殴ったまま放置しておくと、かっこいい哲学書の一丁上がり…でしょうか。

ところがきっとこのブログでは、一丁上がりませんでしょう。何を書いているのか、説明せねばなりません。

「夏休みは楽しそうだから待ち遠しい、しかし宿題どっさり出されそうでいやだな」。

「夏休みには思う存分勉強できて幸せに違いない、しかし勉強だけってのもなんだしなぁ」。

「夏休みは6週間もあるんだから、1週間くらい放浪の旅に出たろうか、いや2週間かけて日本一周したろうか、いっそのこと4週間使って世界一周して見よか、しかししかし、勉強ペースが独り遅れて、浦島太郎ってのもなぁ」。

二面性はどっちつかずそのものです。あれこれ言っているだけで時が経ちます。

その反面、二面性は余裕の裏返しです。入試直前にできるこっちゃありません。

さてさて望むと望まざるとにかかわらず、否応なく二面的であるならば、いっそのこと二面性を楽しんでみてはいかがでしょうか。

待ち遠しく思うのも冒険、宿題どっさりも冒険、初めての経験ならなお一層、どっちもやってみて総括を楽しんでみては如何。

思う存分勉強しても、勉強が呼吸にとって代わるわけじゃあるまいし、勉強以外に手を出せるものが、きっと一つはあるでしょう。勉強して、他にも何かやって、食事して、お風呂に入って、睡眠とって…。忙しい毎日に乾杯!。

浦島太郎の時計はゆっくり進んだようですね。時計が進むのを忘れるほどに熱心に、大空を羽ばたくように旅行できたらそれでよし。現世が懐かしくなったら、玉手箱を開けてみましょう。白い煙がもくもくと上がり…、時計の針だけ早回しで回ります。

要するに、あれこれ心配している暇があったら、まず、おやりなさい!

立ちすくんでいるだけでは、何も始まりませんよ!

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦